塔2021年8月号を読む

短歌

各位、本名で歌を詠むことにしました。かしこ。

塔2021年8月号より

見下ろしの流れの淀ゆ花筏、逆さを辿り桜(はな)に埋もる
(加藤美智子)

葉桜のなかにかすかなうすあかきものが揺れおり揺れながら消ゆ
(金田光世)

お日さまのひかりなんどもなんどでも天よりおりる黄のクレヨンは
(西之原一貴)

児のやうに今日描きたる絵ぶら提げて見せに来るなり愛しの夫は
(潔ゆみこ)

半額のかき揚げをまづ確保してそこから探す冷凍うどん
(濱松哲朗)

真剣にカフェオレの膜をとりのぞく三度生まれ変わってもと言いくれしひと
(大森静佳)

クレパスは紫ばかりが減っていておまえの「好き」をまたひとつ知る
(空色ぴりか)

朝霜が初夏の陽気となる道を蚊柱三つこわして歩く
(三浦こうこ)

包帯を巻くのが上手ね(この年で嘘ぐらいつけなくてどうする)
(王生令子)

わたしまだ壊れてゐないとほき日の「乙女の祈り」ただたど弾けり
(今村美智子)

かあさんにもっとやってとせがまれてターンする 古い、春の記憶だ
(加瀬はる)

落とし込む型が自分を責める時ピアスホールを増やしたくなる
(はなきりんかげろう)

一緒に暮らす

予告してもよかったんですが、予告はしません。
それにしても塔8月号を「薄い」と感じてしまうのは感覚が麻痺している気もします。

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